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Canva商用利用について素材、フォント、チラシ、ロゴなど活用例別に解説


Canva共通講座へようこそ、あずま学長です。
Canvaは、デザイン初心者からプロまで幅広い層に利用されているオンラインデザインツールです。豊富なテンプレートと使いやすいインターフェースが魅力ですが、「商用利用はどこまで可能なのか?」「素材やフォントの扱いはどうなるのか?」といった疑問を持つ方も少なくありません。
そこで本講座では、Canvaの商用利用について、素材、フォント、チラシ、ロゴといった具体的な活用例を挙げながら、注意点やポイントを詳しく解説します。
Canvaの商用利用に関する基本的な考え方
Canvaの利用規約において、商用利用は基本的に許可されています。作成したデザインを、ブログ、ウェブサイト、広告、印刷物など、ビジネスに関わる様々な用途で利用することが可能です。
しかし、無制限に何でも利用できるわけではありません。特に、Canva内で提供されている素材(画像、イラスト、動画など)やフォントの扱いには注意が必要です。
Canvaには、無料プランと有料プラン(Canva Pro)があります。プランによって利用できる素材や機能が異なり、商用利用の範囲にも影響を与える場合があります。
素材の商用利用:無料素材とPro素材の違い


Canvaで利用できる素材は、大きく分けて「無料素材」と「Canva Pro素材」の2種類があります。
1. 無料素材の商用利用
無料プランで利用できる素材は、基本的に商用利用が可能です。ただし、以下のような点に注意する必要があります。
- 素材の組み合わせによる著作権: 複数の無料素材を組み合わせて作成したデザインの場合でも、著作権は個々の素材の著作者に帰属します。そのため、素材によっては利用規約で禁止されている事項(例えば、素材の再配布や販売など)に抵触しないように注意が必要です。
- モデルリリース: 写真素材などで人物が写っている場合、商用利用にはモデルリリース(被写体の肖像権利用許諾)が必要となる場合があります。Canvaの無料素材でモデルリリースが取得済みのものは稀であるため、人物が特定できるような形での商用利用は避けるのが賢明です。
2. Canva Pro素材の商用利用
Canva Proに加入すると、数百万点以上の高品質なPro素材が利用可能になります。これらのPro素材は、Canvaの利用規約に従う限り、基本的に商用利用が認められています。
- ライセンスの範囲: Canva Proの素材を利用して作成したデザインの著作権は利用者に帰属しますが、素材そのものの著作権はCanvaまたは素材の提供者に帰属します。素材を単体で販売したり、再配布したりすることは禁止されています。
- 安心のライセンス: Canva Pro素材は、商用利用に必要なライセンスが包括されているため、無料素材に比べて安心して利用できます。
表1:無料素材とCanva Pro素材の商用利用比較
項目 | 無料素材 | Canva Pro素材 |
---|---|---|
利用可能な素材数 | 限定的 | 数百万点以上 |
商用利用 | 基本的に可能(一部制限あり、組み合わせに注意) | 基本的に可能(Canvaの利用規約に従う必要あり) |
モデルリリース | 取得済みのものは稀。人物が特定できる形での利用は慎重に検討 | 包括されている場合が多い |
ライセンス | 個々の素材による | Canvaの包括ライセンス |
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フォントの商用利用:無料フォントとProフォントの違い


Canvaで利用できるフォントも、無料フォントとCanva Proフォントに分かれます。フォントの商用利用に関するルールは、素材と同様にプランによって異なります。
1. 無料フォントの商用利用
Canvaの無料プランで提供されているフォントは、商用利用が可能なものがほとんどです。ただし、念のため、フォントの詳細情報(ライセンス)を確認することをおすすめします。
- 外部フォントのアップロード: Canvaでは、外部からダウンロードしたフォントをアップロードして利用することも可能です。その場合、アップロードしたフォントのライセンスはCanvaの規約ではなく、フォントの提供元の規約に準拠します。商用利用が許可されているか、利用範囲に制限がないかなどを必ず確認しましょう。
2. Canva Proフォントの商用利用
Canva Proで利用できる豊富なProフォントも、基本的に商用利用が可能です。これらのフォントは、デザインにプロフェッショナルな印象を与えるものが多く、ビジネスシーンでの利用に適しています。
- ライセンスの範囲: Canva Proフォントを利用して作成したデザインの著作権は利用者に帰属しますが、フォントそのものの著作権はフォントの製作者に帰属します。フォントファイルを単体で配布したり、販売したりすることは禁止されています。
注意点: 無料・Proに関わらず、フォントによってはSIL Open Font License (OFL)など、特定のオープンソースライセンスに基づいて提供されている場合があります。これらのライセンスも商用利用を許可していることが多いですが、ライセンスの内容を理解しておくことが重要です。


チラシの商用利用:デザイン作成から印刷まで


Canvaは、魅力的なチラシを簡単に作成できるツールとしても人気があります。豊富なテンプレートを活用すれば、デザインスキルがない方でも短時間でクオリティの高いチラシを作成できます。
1. チラシのデザインと著作権
Canvaのテンプレートをそのまま利用する場合でも、要素をカスタマイズした場合でも、作成したチラシのデザインの著作権は基本的に利用者に帰属します。ただし、使用した素材やフォントの著作権はそれぞれの権利者に帰属します。
2. 印刷と配布
Canvaで作成したチラシのデザインデータは、PNG、JPG、PDFなどの形式でダウンロード可能です。これらのデータを印刷業者に渡して印刷したり、自社で印刷したりして、販促活動に利用することができます。ウェブサイトやSNSで公開することも可能です。
3. テンプレート利用時の注意点
Canvaのテンプレートは非常に便利ですが、そのままのデザインを独占的に利用できるわけではありません。他のユーザーも同じテンプレートを利用する可能性があります。独自性を高めるためには、色、フォント、画像、テキストなどを積極的にカスタマイズすることをおすすめします。


ロゴの商用利用:ブランドイメージを形にする


Canvaは、簡単な操作でオリジナルのロゴを作成できる機能も備わっています。スタートアップ企業や個人事業主にとって、手軽にブランドイメージを確立できる便利なツールです。
1. ロゴのデザインと著作権
Canvaで作成したロゴのデザインについても、基本的な著作権は利用者に帰属します。ただし、使用した素材やフォントの権利はそれぞれの権利者に帰属します。
2. 商標登録について
作成したロゴを商標登録する場合は、Canvaで使用した素材やフォントが商標登録に適しているかを確認する必要があります。特に、無料素材や一般的なフォントを使用した場合、他社と類似する可能性や、商標登録の要件を満たさない場合があります。
Canva Proの素材やフォントを利用した場合でも、念のため専門家(弁理士など)に相談することをおすすめします。商標登録は、ビジネスにおける重要な資産を守るために不可欠な手続きです。
3. ロゴの利用範囲
Canvaで作成したロゴは、ウェブサイト、SNS、名刺、商品パッケージなど、様々な媒体で商用利用することができます。ただし、ロゴを第三者に販売したり、ロゴの著作権を譲渡したりすることは、Canvaの利用規約で禁止されている場合があります。


その他の活用例と注意点


Canvaは、先ほど挙げたデザイン以外にも様々な用途で商用利用できます。
- SNS投稿画像: Facebook、Instagram、TwitterなどのSNS投稿画像を簡単に作成し、情報発信や販促活動に活用できます。
- プレゼンテーション資料: 見やすく、 профессиональный なプレゼンテーション資料を短時間で作成できます。
- 動画コンテンツ: 簡単な動画編集機能を利用して、広告動画やプロモーション動画を作成できます。
- ウェブサイト素材: バナー広告やウェブサイトの装飾に利用する画像を作成できます。
これらの用途でCanvaを利用する場合も、素材やフォントのライセンス、著作権には十分注意する必要があります。
よくある質問(FAQ)
本日の講座 まとめ
Canvaは、無料プランからでも商用利用が可能であり、ビジネスにおける様々なデザインニーズに対応できる強力なツールです。特にCanva Proに加入することで、より豊富な素材やフォント、便利な機能が利用できるようになり、デザインの幅が大きく広がります。
ただし、商用利用においては、素材やフォントのライセンス、著作権に十分な注意が必要です。無料素材とPro素材の違い、外部素材の利用規約などをしっかりと理解し、安全かつ効果的にCanvaを活用しましょう。