共通講座へようこそ!Canvas大学学長のあずまです。
本日はCanva初心者の方から最も多い質問、無料版と有料版の違いについて徹底解説する講座となります。
一目でわかるCanva無料版と有料版の12項目コメント付き比較表
早く知りたい方も多いと思いますので、さっそくコメント付きで無料版とCanvaプロ(有料版)表をお届けします。
左の項目名をクリックすると詳細説明にジャンプできますので、気になる項目がありましたら活用ください。
項目 | 無料版 0円 | Canvaプロ(有料版) 11,800円/年 |
---|---|---|
基本機能 | テンプレートを使って画像や動画の基本的な加工ができる | すべての機能が利用可能 |
テンプレート | (大体全体の1割程度) | 公式では100万以上となっているが、いいデザインは限られる380万以上。 | すべてのテンプレートが使い放題
写真・動画・イラスト・BGMなどの素材 | 300万以上。画像は比較的無料でも見つかるが、動画やBGMの素材は限られている | 1.27億以上の素材を使い放題 |
保管容量(ストレージ) | 5GB。動画メインだと厳しい | 1TB。非常に容量が大きいため、ファイルストレージとしても利用可能 |
デザインの 一括サイズ変更 | 不可。異なるサイズにコピペしてサイズ調整する必要がある | 一括サイズ変更できるため、たとえばブログ用のアイキャッチ画像をXやインスタ用のサイズに一括変更可能 |
画像サイズ、SVG形式への変更 | 最初に指定した画像サイズから変更不可、動画4K非対応、SVG形式保存不可 | 後から画像サイズ変更可、動画も4Kに対応、SVG形式保存可能 |
背景除去(透過) | 不可 | AI処理によりワンクリックで背景除去 |
サウンド調整や ビートシンク | サウンドのフェードイン・アウトと音量調整のみ | 開始・終了位置調整や動画に合わせてAIがサウンドを自動調整してくれる |
ブランドキット | 不可 | ブランド用のロゴやフォント、カラーパレットを登録できるため、デザイン効率が向上する |
文章、画像、動画など多様なAI生成ツール | 例えば画像生成は月50回までなど、限られているが十分に使用可能 | 無料プランの10倍程度使用可能。また、加工ツールや音声調整などはプロのみ可 |
Xやインスタ、TikTokなどSNS予約投稿 | 不可 | 各SNSと連携し、予約投稿(スケジュール管理)が可能 |
オンラインカスタマーサポート | AIによるチャットサポートのみ | ヘルプサイトやオンライン窓口への問い合わせサポートに対応 |
無料ではじめる | CanvaPro無料トライアル |
Canva無料版と有料版比較詳細
ここからは、表のコメントでは伝わりづらい詳細な内容をお伝えします。
基本機能(無料プラン)でできること
比較表でみると無料プランでできることが少なくみえますが、実際にはデザインで必要なこと(さまざまな種類のテンプレート選択、テキストや画像の加工、挿入、ファイルダウンロード)は無料プランでもすべてできます。
下記関連記事では無料プランでできる画像加工、動画編集、ウェブサイト作成などの具体事例を紹介をしていますので、気になる方はご覧ください。
無料と有料のテンプレート比較
無料版のテンプレート検索結果例
たとえば、「営業資料」でテンプレート検索すると、無料版は10,000点の検索結果が表示されます。
有料版のテンプレート検索結果例
今度は有料版で「営業資料」でテンプレート検索すると、20,000点の検索結果が表示されます。
好評されているテンプレート数と比較し、意外と無料版もテンプレートが多いことが分かります。
ただし、無料版と有料版ではテンプレートの質が異なる点に注意してください。
有料と無料の素材比較
写真・動画・グラフィック・BGMの検索結果例を挙げます。
小さくて見づらいと思いますが、左から「写真」「動画」「グラフィック」「BGM」で検索した結果となっており、有料素材は「王冠マーク」が表示されています。
必要な素材によりますが、有料プランの素材が圧倒的に多いことが分かります。
保管容量(ストレージ)について
メニュー左側の「アップロード」から、画像や動画、BGMなどさまざまな素材を保存することができます。
無料版は5GB、有料版は200倍の1TBとなっていますので、動画メインでCanvaを使用する場合には有料プランをおすすめします。
デザインの一括サイズ変更
Canvaでは、作成した画像を一括で複数のサイズに変更することができます。例えばバナー広告画像やSNSで使用したい画像は表示する媒体によって適切なサイズが異なりますが、Canvaならさまざまなサイズにワンクリックで変換することができます。
1. 作成したい画像サイズを指定する
2. デザイン内のパーツ含め、自動で適切なサイズに調整してくれます
注意点として、横長画像を縦長にするなど、大きくサイズが変更する場合はパーツの縮尺が極端に小さくなることも多いため、各画像のデザインを手動で調整してあげる必要があります。
画像サイズ、SVG形式への変更
作成した画像のサイズを簡単に変更可能
無料プランだと後からサイズ変更することはできませんが、有料版だとバーを動かすだけでサイズを簡単に変更することができます。特に同じデザインで複数のサイズが必要となるロゴなどを作成する際に役立ちます。
動画の品質を4Kサイズに変更可能
無料プランだとHD画質までしか保存することができませんが、有料版だと4Kサイズで保管することができます。
ウェブサイト向きのファイル形式であるSVGに変換可能
無料プランでもJpegやPNG、PDFなど任意のファイル形式に変換することができますが、アニメーションやサイズが可変となるウェブ向けの形式(SVG)に変換できるのは有料版のみです。
背景除去(透過)機能について
背景除去(透過)とは
背景透過画像とは、上記のようにメインの被写体だけを残し背景を削除することです。
背景透過の利点は数多くあります。例えば、ロゴやアイコンを作成する際に背景を透過することで、どんな背景にもマッチするデザインを作れます。透過された背景は、プレゼンテーションや動画、印刷物など、さまざまなメディアで利用できるため、用途が広がります。
ワンクリックで背景が簡単に除去(透過)できます
ロゴや合成したい素材の背景を除去するツールと言えば、一昔前はPhotoshopでしたが、Canvaの有料プランならワンクリック背景を除去できます。AIを使った仕組みとなるため、非常に精度が高いことも、Canvaの特徴です。
サウンドエフェクト機能
BGMの開始位置や終了位置を動画に合わせて手動で調整できる
無料版でもBGMをトリミングすることでBGMのタイミングを調整可能ですが、有料版なら調整機能を使ってバーを横に動かすだけで簡単に開始位置を調整できます。
動画に合わせて自動で音量や開始位置などを調整してくれる
有料プランの「ビートシンク」機能を@使えば、AIが動画に合わせて自動的にBGMの適切な調整をしてくれます。勝手に盛り上がりを作ってくれますので、手作業で調整するのに比べ、動画編集の効率が劇的に向上します。
ブランドキットとは
Canvaのブランドキットは、企業やプロジェクトのブランド要素を一元管理するための機能です。
上記のようにブランドとして設定しているテンプレートやロゴ、フォントやカラーをワンクリックで反映できるため、効率が良いだけではなくデザイン全体に統一感を持たせることができます。
文章、画像、動画など多様なAI生成ツール
文章(テキスト)の自動生成
無料版だと月50回、有料版だと月500まで指示を出したテキストを自動生成できます。
指示に用途を加えることで、たとえばX(Twitter)の投稿に最適な絵文字やタグつけまでしてくれますので、SNS運用のサポートに最適な機能です。
イラストや写真の自動生成
文章と同じく、イラストや写真、動画生成も無料版だと月50回、有料版だと月500まで指示を出したテキストを自動生成できます。
単語を複数入力しするだけで簡単に画像生成が可能ですが、現状細かな調整をすることは難しい仕様となっています。
動画の自動生成
キャンバス大学:AI動画生成デモ動画の生成回数は上記イラストや写真の再生回数と同じ生成数とみなされます。
「runway」と呼ばれる外部のAI動画生成サービスと連携しているのですが、デモ画面を見ていただいた通り、正直まだまだ実用的とは言えません。今後のアップデートを期待しましょう。
SNS予約投稿機能詳細
Canvaで作成したデザインを直接SNSへ投稿可能
有料プランのみですが、Canvaで作成したデザインを直接各種SNSへ投稿することができます。
SNSへの予約投稿にも対応
さらに予約投稿機能も用意されているため、CanvaでSNSの運用を完結させることもできます。
オンラインカスタマーサポートの内容
CanvaPro(有料版)ユーザー限定のサポートサイトを使用できる
有料版をお使いの場合、さまざまなQやアドバイスを確認できる専用のサポートサイトを利用できます。
無料版だとAIによるチャット応答しか使えませんので、回答に期待することはできません。
お問い合わせに対応してくれる
さらにお問い合わせサポートにも対応していますので、直接中の人に回答をもらうことができます。
ただし電話は非対応でサポートに人数にも限りがあるようですので、即時対応を期待するのではなく、のんびり待ちましょう。
CanvaPro(有料版)にした方がいい人
最後になりますが、CanvaPro(有料版)にした方がいい人についてずばり教えます。
- 法人で利用される方:チームで共有できる、ブランド機能が便利、多様な活用シーンがあるため
- 動画編集がメインの方:容量的に動画編集メインで使用したい場合はCanvaProがおすすめ
- デザインにこだわりがある:なんといっても素材やテンプレートの数が違うため、こだわる場合はCanvaPro推奨
上記に当てはまる人は有料だったとしても十分に費用対効果が見込めると思いますので、ぜひ検討してみてください。
また、そもそも用途が明確にイメージできていない方は、Canvaを使うべきかどうか下記講座を参考にしてみてください。
本日の講座まとめ
ここまでCanvaの無料版でできること、有料版との違いについて徹底比較してきましたがいかがだったでしょうか。Canvaの素晴らしいところは無料版でもできることが非常に多い、有料版ならさらに高度なことができることです。今ならCanvaProの30日間無料トライアルに申し込めますので、まずはやりたいことを整理して30日間でフルにお試しされてはいかがでしょうか。
それでは本日の講座、「Canva無料版と有料版との違いを徹底比較」は以上です。
ここまでお時間いただきありがとうございました。