無料AIで似た(類似)画像やイラストを生成する方法。絶対に知っておくべき点も

無料AI画像生成の決定版！ミリキャンバス（Milicampus）とは？

MiriCanvas(ミリキャンバス)は韓国で利用者No.1のWebデザインツールです！無料で利用できるAI画像生成・編集ツールでありながら、その機能性、特に既存の画像を基に似た雰囲気や構図の画像を生成する能力（類似画像生成）において、他のツールと一線を画しています。

ミリキャンバスの基本的な機能と魅力

類似画像生成機能（Image-to-Image）

ユーザーがアップロードした元画像の色合い、構図、スタイルをAIが学習し、それに酷似した、あるいはテーマを共有する全く新しい画像を生成します。例えば、手書きのスケッチをアップロードすれば、それを元にしたリアルな風景画を生成するといった使い方が可能です。

無料で利用できる範囲

多くの高機能AIツールが有料プランを設ける中、ミリキャンバスは基本的な機能の多くを無料で提供しているため、初心者からヘビーユーザーまで気軽に試せる点が非常に優れています。ただし、一度に多くの画像を生成するなどの高度な利用には、クレジット（ポイント）が必要になる場合があります。

なぜ今、類似画像生成が注目されるのか？

目的	従来のAI生成との違い	ミリキャンバスのメリット
デザインの統一	テキストのみだと、毎回スタイルがブレる。	元画像でスタイルを固定し、シリーズ化しやすい。
アイデアの視覚化	テキストでは抽象的な表現が難しい。	スケッチや既存の参考画像をアップし、具体的に表現できる。
著作権リスクの低減	既存の画像を直接使うと問題がある。	元画像の要素を分解・再構築するため、全く新しい画像となり、オリジナル性が高まる。

特にブログの挿絵、SNSのアイキャッチ、ゲームのアセット制作など、統一感のあるビジュアルが求められる場面で、ミリキャンバスの類似画像生成は大きな力を発揮します。

例えばECサイトを運営している企業が、背景のコンセプトは統一して商品画像だけ変更したい、そんなときに使える機能となっています。

徹底解説！ミリキャンバスで類似画像を生成する具体的な方法

プロの仕上がりへ！ミリキャンバス類似画像生成のコツ

単に類似画像を生成するだけでなく、プロのようなクオリティの高い画像を安定して生成するためには、いくつかの「コツ」があります。

コツ1：元画像選定

元画像は、構図、色調、雰囲気といった「非言語的な要素」をAIに伝達する役割を果たします。

高品質な画像を使う: 低解像度やノイズが多い画像を使うと、AIがそのノイズまで再現しようとしてしまい、結果として粗悪な画像になりがちです。

シンプルな構図を選ぶ: 元画像の要素が複雑すぎると、AIが何を重視すべきか迷い、一貫性のない画像が生成されやすくなります。主役が明確で、背景がごちゃついていない画像を選びましょう。

コツ2：プロンプトは「細かく」「具体的に」

AIは、あいまいな指示よりも、具体的で詳細な指示を好みます。

悪いプロンプト例	良いプロンプト例
かっこいい車、夜	1970年代のスポーツカー、ネオングリーン、雨上がりの都市、映画のような照明、ダイナミックな構図
かわいい猫、イラスト	スコティッシュフォールドのイラスト、水彩画風、ふかふかの毛並み、日差しが差し込む窓辺、微笑んでいる表情、パステルカラー

質感、照明、色、構図、画質といった要素を具体的に指定することで、AIの解像度が上がり、イメージ通りの類似画像が生成されやすくなります。五感で感じるような表現（例：「暖かい光」「しっとりとした質感」）を意識的に盛り込むと、生成結果が向上しやすいです。

コツ3：ネガティブプロンプトを徹底活用

ネガティブプロンプトは、「生成画像に含めたくない要素」を指定する機能です。類似画像生成では、特に「元の画像の特徴を打ち消す要素」を指定する際に威力を発揮します。

ネガティブプロンプトの活用例	意図する効果
低品質（low quality） 、下手な描写（poorly drawn）、 ぼやけ（blurry）	画質の悪い要素や不必要なノイズ、文字などを排除し、クリアな画像に
オリジナルカラー、シンプルな背景 、フラットな照明	元画像の単調な色や照明を排除し、プロンプトに指定した新しい要素を強調
変異（mutated）、手足の欠損（ missing limbs）、 変形（deformed）	人物や動物の体の不自然な変形を予防

「画質の向上」と「元の画像から不必要な部分を排除する」ために、ネガティブプロンプトは必須のテクニックです。

違法性・著作権の壁をクリア！安心して利用するための注意点

無料AI画像生成ツールを利用する上で、最も重要な懸念事項の一つが「違法性」、特に「著作権」の問題です。ミリキャンバスの利用規約を踏まえ、安心して利用するための知識を身につけましょう。

1. 著作権侵害の基本的な考え方

他者が著作権を持つ画像をベースとして類似画像を生成し、それを「公衆に利用」（公開、販売など）する場合、元の著作権者の複製権、翻案権、公衆送信権などを侵害する可能性があります。

特に、特定のキャラクターや著名な作品を判別可能な形で類似生成し、商用利用することは非常に危険です。

著作権リスクの高い行為	著作権リスクの低い行為
有名アニメのキャラを生成し、グッズとして販売	自分で撮影した写真や自作イラストをベースに生成
既存のロゴやデザインを模倣した画像を生成	著作権フリーの画像をベースに、大きくスタイルを変更して生成
他人の著作物を「そのまま」アップロードして生成	完全にオリジナルなプロンプトのみで生成

【専門家の見解】

著作権法においては、「思想又は感情を創作的に表現したもの」が保護の対象となります。AI画像生成でも、元の著作物と「類似性」があり、かつ「依拠性」（元の著作物を見て作ったこと）が認められれば、著作権侵害となる可能性が高まります。類似画像生成は、原理的に「依拠性」があるため、いかに元の著作物の「本質的特徴」を回避するかが重要となります。

2. ミリキャンバスの利用規約と商用利用

ミリキャンバスは、生成された画像の著作権について、原則として利用者に帰属するとしています。これは、利用者が生成した画像を商用利用できることを意味します。（一部の業種や目的によって制限があるので、最新の利用規約をご確認ください。）

しかし、これは「何を生成しても大丈夫」という意味ではありません。

ミリキャンバスの規約を遵守したとしても、ベースにした元画像が他者の著作物である場合、その著作権法上の責任は利用者自身が負うことになります。

重要な注意点:

「フリー素材」や「商用利用可」とされている画像であっても、「AI学習・AI生成への利用」を明確に禁止している場合があります。ベース画像を使用する際は、必ずその元画像の利用規約を確認してください。特に、類似画像生成は元の画像をAIに入力する行為であるため、利用規約の「AI学習・生成」に関する項目は厳重にチェックが必要です。

3. トレース・模倣と類似性の判断

AI生成画像が著作権侵害と判断されるかどうかは、最終的には「依拠性（元の著作物に基づいて作成したか）」と「類似性（表現が似ているか）」の二つの要素で判断されます。

類似画像生成は、原理的に依拠性があるため、あとは「生成された画像が元の画像とどれだけ似ているか」が焦点となります。

• 完全に元の画像の構図や特徴を維持している場合は、高リスク。
• 元の画像から大きくスタイルや要素を改変している場合は、低リスク。

判断の目安： 専門家や一般の人が見て、「元の作品を知らなくても、この画像がその作品に基づいていることが明らかだ」と感じるかどうか、がリスク判断の一つの目安になります。

4. 知っておくべきその他の注意点

センシティブな画像の規制

ミリキャンバスを含む多くのAI画像生成サービスは、性的・暴力的・差別的なコンテンツや、実在の人物のプライバシーを侵害する画像の生成を厳しく禁止しています。特に、実在の人物の顔写真をアップロードして類似画像を生成する行為は、肖像権侵害やプライバシー侵害のリスクを伴うため、極めて慎重に行う必要があります。利用規約を遵守し、倫理的な利用を心がけてください。

AI学習元データの著作権問題

AIの学習データに含まれる著作物の問題は、現在も世界的に議論が続いています。しかし、現時点では「利用者が生成した画像の著作権は利用者にある」という規約が一般的です。利用者は、「他者の著作物をベースにしない」という自衛策を徹底することが最も重要です。

よくある質問（FAQ）

ミリキャンバスで生成した画像を商用利用してもいいですか？

基本的には可能です。ミリキャンバスを含む多くの無料AI生成ツールは、生成画像の著作権をユーザーに帰属させるか、商用利用を許可しています。（ただし、一部の業種や目的によって制限があります。）必ず最新の利用規約を確認してください。また、元画像に著作権がある場合や、実在の人物の肖像権を侵害している場合は、商用利用以前に肖像権などの法的な問題が発生するため注意が必要です。

スマホでもミリキャンバスは使えますか？

はい、使えます。ミリキャンバスはWebブラウザベースのサービスとして提供されていることが多いため、PCだけでなくスマートフォンやタブレットのブラウザからもアクセスし、画像生成を行うことができます。ただし、プロンプト入力や設定変更はPCの方が操作しやすい場合があります。

生成された画像は、SNSにアップロードしても大丈夫ですか？

ご自身が著作権を持つ画像（完全にプロンプトから生成したもの、または著作権フリーの画像をベースにしたもの）であれば、SNSへのアップロードは問題ありません。ただし、公序良俗に反する画像や他者の権利を侵害する画像の公開は、利用規約および法律で禁止されています。著作権侵害のリスクを避けるためにも、元の著作物を連想させない程度に改変することを心がけましょう。

うまく人物の顔が生成されません。どうすればいいですか？

AI画像生成で人物の顔や手は破綻しやすい部分です。以下の対策を試みてください。

1. プロンプトに「Beautiful face (美しい顔)」「Symmetrical eyes (左右対称の目)」など、顔のクオリティを高めるキーワードを追加する。
2. ネガティブプロンプトに「deformed face (変形した顔)」「poorly drawn hands (下手な手)」などを必ず含める。
3. 高解像度化機能を利用する。高解像度化のプロセスで、顔の破綻が修正されることがあります。

本日の講座 まとめ

ミリキャンバスは、無料でありながら類似画像生成（Image-to-Image）という強力な機能を備え、デザインの統一やアイデアの具体化において非常に優れたAI画像生成ツールです。

1. 著作権の遵守：元画像は自分で権利を持つものか、著作権フリー素材を選定し、他人の作品や実在人物の画像を無断で使わない。
2. 仕上がりのコツ: ベース画像をアップロードする前に不要な背景をトリミングするなど、元画像を整理しておくこと。また、Hires Fix（高解像度化）機能を使って、画質の破綻を防ぐことが、プロのような仕上がりを得るための最終ステップです。

これらの知識とコツを活かせば、ミリキャンバスはあなたのクリエイティブな活動を強力にサポートしてくれるでしょう。まずは、ご自身のスケッチや写真を使って、その驚異的な類似画像生成能力を体験してみてください。