共通講座へようこそ!Canvas大学学長のあずまです。
Canvaは、デザイン初心者からプロまで幅広いユーザーに愛されているデザインツールです。そのCanvaで公式クリエイターになると、テンプレートや素材の提供を通して収入を得ることができます。
本講座では公式クリエイターを目指す方に向け、申請例やポイント、報酬の仕組みやよくある質問など役立つ情報を網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください!
Canvaで稼ぐ!Canva公式クリエイターとは?
Canva公式クリエイターとは、Canvaが提供するプラットフォームにおいて、テンプレートや素材(イラスト、写真、アイコン、動画など)、学習用資料を提供するデザイナーやクリエイターのことです。Canva公式クリエイターになると、アップロードしたデザインが世界中のCanvaユーザーに使用され、その利用頻度や人気に応じて報酬を受け取ることが可能になります。
Canvaクリエイターの種類
種類 | 対象デザイナー | 作成物例 |
---|---|---|
テンプレート (ベータ版) | 主に、グラフィックデザイナー、Webデザイナー、デスクトップパブリッシャー、アートディレクター、レイアウトアーティスト | Canva(無料版)またはCanvaプロ用プレゼン資料、SNS投稿用の画像、ポスター、名刺などのテンプレート |
素材 | 主に写真家、イラストレーター、タイポグラファー、ビデオグラファー、アーティスト | イラスト、アイコン、動画、写真、音楽やオーディオなどの素材 |
学習用資料 (ベータ版) | 教員免許保持者、実績のある教育者やトレーナー | 学習用の資料 |
申請で必要となるスキルや資格、情報、入力例
テンプレートクリエイター
テンプレートクリエイターは非常にシンプルで、デザインポートフォリオ(作品をまとめたもの。要ウェブ上に公開するか、Canva内で作成して公開リンクを入力)があれば申請可能です。ただし、現在ベータ版となるため誰でも申請が通るわけではありません。
※2024年11月現在、日本国内においても申請が多いため、承認された方のみ数週間以内にメールが届きます
項目 | 入力例 | 補足 |
---|---|---|
ポートフォリオ | https://canvas-college.com/ | デザイン作品を紹介するポートフォリオ、WebサイトのURLを入力しますCanvaテンプレートを参考にする (新規タブで開きます) |
素材クリエイター
続いて素材クリエイターです。こちらは世界中でニーズが高いため、下記質問に答えるだけで誰でも申請・登録可能です。
※申請状況によっては停止される場合もありますが、基本的に申請までは可能です
項目 | 入力例 | 補足 |
---|---|---|
基本情報(指名とメールアドレス) | 山田太郎、 sample@canvas.com | Canvaアカウント作成済の場合、登録したメールアドレスを入力してください。 |
所属する国と言語 | japan、japanese | プルダウンで左記選択してください。 |
何に貢献するか | 写真 | 写真、グラフィック(ロゴ、ステッカー含む)、音楽、オーディオから選択します。 ※複数選択可 |
教育関係者か | いいえ | 教育関係者で学習商材を提供したい場合、下記学習資料クリエイターを選択してください。 |
学習用資料クリエイター
3つの申請で最もハードルが高いのが学習用資料クリエイターです。教員免許や実務経験が必要となっており、且つCanva側も誤った教材を提供するわけにいかないため厳しい審査が入ります。逆に言えば、審査にクリアできれば非常に貴重な人材となりますので、当てはまる方はぜひチャレンジしてみてください。
項目 | 入力例 | 補足 |
---|---|---|
基本情報(指名とメールアドレス、国) | 山田太郎、 sample@canvas.com japan | Canvaアカウント作成済の場合、登録したメールアドレスを入力してください。 |
学校/教育機関のメールアドレス | sample@canvas-college.com | 実在する教師か確認するための項目です。現在働いていない場合は、下のメモ欄にその旨を記入してください。 |
教育分野/教科 | 3~5年生一般(全科目) | 選択できる項目は海外の12年生教育機関を主な対象としているため、近いものを選択して下記項目で補足を入れてください。 |
あなたが教えている学校の名前は何ですか? | キャンバス大学 | 離職中などの場合、過去3年間の間に所属した機関名を入力してください。 |
教育リソースのサンプル(3~5つ) | 面談シート、ワークシート、教育教材 | 必ずゼロから作成した独自の教育用商材をアップロードしてください。 Canvaテンプレートを参考にする (新規タブで開きます) |
あなたにとって教育クリエイターであることはどういう意味ですか? | 生徒が既存の学校より視覚的で分かりやすい教材やコンテンツを通じて学びを支援し、多様な学習スタイルに対応することです。クリエイターとして実現したいことは、単なる知識伝達に留まらず、深い理解や応用力を育む教材を作り、学習者が主体的に学ぶ喜びを体感できるようサポートすることです。 | 教育クリエイターの意義や目的、実現したいことを記載しましょう。 |
プログラムを紹介してくれた人はいますか? | Canvaクリエイター | 基本的には紹介されたケースが通過率が高いですが、Canvaイベント参加時などでも紹介を受けることができます。 |
以上、上記を参考に申請を行ってください。問題なく承認されれば、自身のスキルを世界中のユーザーに発信しながら、収入も得られるようになります。
また、申請について迷われている方、準備が整っていない方は以下Canva公式クリエイターのメリットや審査基準についても解説していますので、チェックしてみてください。
報酬(収入)の仕組みと稼ぐ方法
Canva公式クリエイターとしての報酬は、主にデザインや素材のダウンロード数に応じて支払われる仕組みになっています。以下に、報酬の仕組みと収益を最大化するポイントを解説します。
報酬(収入)の仕組み
項目 | 内容 |
---|---|
報酬体系 | ダウンロードごとの報酬、またはコミュニティーマネージャーが企画するデザインチャレンジへの参加などによる。Proユーザーによるダウンロードで報酬が発生する。 ※収入例:月収数千円から数万がボリュームゾーン、英語ベースの素材であれば世界中で使用されるため、月に数十万稼ぐことも可能なようです |
支払い時期 | 毎月末に報酬が締められ、翌月に支払われることが一般的。 |
支払い方法 | 銀行振込やPayPalなど、選択可能(地域によって異なる場合あり)。 |
稼ぐ方法のポイント
- ニーズの高いデザインを提供する ビジネスプレゼン、SNS投稿、教育資料など、ユーザーに人気のカテゴリに合わせたデザインを提供しましょう。また、イベントやシーズンに合わせたテーマ(例:クリスマス、バレンタインデーなど)も需要が高まります。
- トレンドに合わせたデザインを意識する Canvaはトレンドに敏感なユーザーが多いため、最新のデザインスタイルを取り入れると評価が高まりやすくなります。例えば、ミニマリズムや手描き風デザインなど、人気のあるデザイン要素を積極的に取り入れましょう。
- デザインのバリエーションを増やす 同じテーマで異なるバリエーションを制作することで、ユーザーが選べる幅が広がり、ダウンロード数の増加につながります。色やレイアウト、フォントを変えるだけでも新しいデザインとしてアップロード可能です。
Canva公式クリエイターになるメリット
Canva公式クリエイターになることで得られるメリットは以下の通りです。
収入を得られる
Canva公式クリエイターとして提供した素材やテンプレートがダウンロードされるたびに報酬が発生します。利用されるほど収入が増えるため、人気の高い素材を作ることで安定した収入が期待できます。
グローバルなデザインの発信
Canvaは世界中で利用されており、公式クリエイターとして自分の作品を提供することで、国境を越えたユーザーに利用してもらえます。自身のデザインが広がることで、認知度が高まり、他の仕事の依頼が増える可能性もあります。
クリエイティブなスキルの向上
Canva公式クリエイターになることで、ユーザーのニーズに応じたデザインを制作するスキルが磨かれます。最新のデザイントレンドやユーザーの求めるテーマに合わせて制作するため、実践を通じてデザイン力が向上するでしょう。
Canva公式クリエイターになるための審査基準
Canva公式クリエイターになるためには、審査に合格する必要があります。以下に、審査基準の主なポイントを紹介します。
高品質なデザインスキル
Canvaはデザインのクオリティを非常に重視します。テンプレートや素材は、視覚的に優れているだけでなく、プロフェッショナルで実用的である必要があります。過度な装飾よりも、使いやすくスタイリッシュなデザインが好まれます。
オリジナル性
Canvaはオリジナルのコンテンツを重要視しています。既存のデザインの模倣や、他のプラットフォームで公開されている素材と類似したものは審査に通りにくい傾向があります。オリジナリティのある素材やテンプレートを心がけましょう。
利用頻度やユーザーのニーズに合ったデザイン
Canvaには数百万人のユーザーがいます。彼らのニーズに合ったデザインが求められるため、例えばビジネス向けのプレゼン資料やSNS用のグラフィックなど、利用シーンに合わせたテンプレートが優遇されます。また、季節やイベントに関連するテーマもユーザーのニーズに合わせやすいです。
Canva公式クリエイターになる手順
Canva公式クリエイターになるためのステップを以下にまとめました。
1. Canvaアカウントの準備
Canva公式クリエイターに応募するには、まずCanvaアカウントを作成します。無料アカウントでも応募可能ですが、Canva Proアカウントを利用すると、より多くのデザイン素材やフォントを使用でき、作品の幅が広がります。
2. ポートフォリオの準備
応募前に、過去のデザインをまとめたポートフォリオを用意します。ポートフォリオには、自身のスキルやスタイルがわかる作品を掲載し、リンクをCanvaの応募フォームに入力します。ポートフォリオの作成は、Canvaを利用して視覚的に美しいレイアウトを作成することがおすすめです。
3. 応募フォームの記入
Canvaの公式サイトには「Become a Contributor(クリエイターになる)」ページがあり、そこから応募できます。応募フォームには、個人情報やポートフォリオのリンク、デザインの経験やスキルに関する情報を入力します。
4. 審査の完了と通知
応募が完了すると、Canvaの審査チームが作品のクオリティやオリジナリティを確認し、審査結果を通知します。審査には数週間かかることが多く、合格すると公式クリエイターとしての活動がスタートします。
※基本的に合格したときのみ通知が届きます
Canvaクリエイターに落ちた理由は?原因と対象法を伝授
せっかく準備してもCanvaの審査に落ちてしまったら悲しいですよね。ここではCanvaクリエイター審査に落ちてしまう一般的な理由と、対処法について伝授します。
Canvaクリエイターに落ちる主な理由
- デザインのクオリティが基準に達していない:審査では、作品のクオリティ、構成、配色バランス、視覚的な一貫性が厳しくチェックされます。もし、提出したデザインがCanvaの期待する水準に達していない場合、不採用の理由となり得ます。
- 独自性や創造性に欠ける:あまりにも一般的で他のデザインと似通ったものや、独自の個性が感じられないデザインは、他との差別化が難しいため落とされることがあります。
- ターゲットに合っていない:もし提出したデザインが、Canvaが想定するユーザー層に適していない場合、不採用になる可能性があります。例えば、ビジネス用途向けのテンプレートにカジュアルすぎるデザインを使用するなどが該当します。
上記では一般的な理由を説明しましたが、「いえ、私は当てはまらないはず」「同じようなレベルのクリエイターは通審査に合格している」と思うことがありますよね。安心してください、実際にはあなたのデザインスキルやセンスが問題なのではなく、単純にCanvaクリエイターになりたい人が多すぎて、基準が大幅に上がっている可能性が高いです。
つまり、一生懸命作品を作ったりセンスを磨いても合格しないときはしない。身も蓋もありませんがこのような状態では落ち込むより、他にできることをしましょう。
Canvaクリエイターに落ちたときの対処法
- Canvaクリエイターや関係者と知り合う:現実的に最も有効なのはすでに合格しているクリエイターやCanva関係者と知り合い、紹介してもらう、またはアドバイスしてもらうことが近道です。Canvaの申請時には「招待された」「紹介を受けた」のような申請項目がありますので、応募人数が多い現状では審査が優先されるはずです。SNSやCanvaイベントに参加してCanvaコミュニティに参加しましょう。
- 時間を置いて申請する:すぐにできる対処法でなくて申し訳ありませんが、最低でも数か月は時間を置いて申請しましょう。Canvaも現在Proユーザーを増やすためにさまざまなマーケティングを行っていますので、ユーザーが増えればそれほど募集するCanvaクリエイターは増えます。
また、いっそのこと一旦公式クリエイターになるのは置き、副業で実績と収入を得るのも一つの手かと思いますので、気持ちを切り替えて下記講座をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Canvaクリエイターの活動に役立つノウハウ
Canva公式クリエイターとして活動するためのノウハウを以下にまとめました。
フィードバックを活用する
Canvaではユーザーからのフィードバックをもとに、デザインを改善することができます。例えば、ダウンロード数が低いデザインは、色やレイアウトの変更を検討しましょう。定期的に評価を見直し、人気のあるデザインの傾向を把握することが重要です。
キーワードとタグを適切に設定する
デザインをアップロードする際に、関連するキーワードやタグを設定すると、検索結果に表示されやすくなります。特にユーザーが検索しそうなキーワードを考慮し、タグとして設定しておくことで、ダウンロードされる可能性が高まります。下記で実際のテンプレートを見てみましょう。
時間管理と作業計画
継続的な収入を得るためには、定期的に新しいデザインをアップロードすることが大切です。作業スケジュールを立て、週に1〜2回のアップロードを目標にすると、デザイン数を着実に増やせます。一定数のデザインを保有することで、ダウンロード数が安定し、報酬の増加につながります。
本日の講座 まとめ
Canvaクリエイターの申請は、思った以上に簡単であることが伝わりましたでしょうか。
ただしテンプレートクリエイターは人気が高く通過するにはデザインセンスはもちろん、伝わりやすいポートフォリオづくりなど事前準備が必要となりますので注意しましょう。
通過してしまえばCanva公式クリエイターと名乗れるセルフブランディング、またProユーザーに素材やテンプレートが使われれば報酬をもらうこともできますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
それでは本日の講座、「【申請例】Canvaクリエイターのなり方、審査や報酬を知って稼ぐ方法」は以上です。
ここまでお時間いただきありがとうございました。