ビジネスパーソン講座へようこそ!講師のみやもとです。
先日、せっかくCanvaを導入しているのに会社内の広告やチラシなどデザインでしか使っていないという話を聞き、びっくりしました。
実は営業プレゼンテーションでもCanvaは豊富なテンプレートと直感的な操作性で、多くの企業やチームに活用されています。
そこで今回は、Canvaを使ったプレゼンテーションの作り方から、ビジネスで活用できる応用テクニックまで、段階を踏んで解説します。
Canvaプレゼンテーションとは
Canvaプレゼンテーションとは、デザインツール「Canva」を使って簡単に作成できるプレゼンテーション資料のことです。
豊富なテンプレートと直感的な操作が特徴で、デザインの知識がなくても、プロフェッショナルなスライドを作成できます。
テキストや画像、アイコン、グラフなどをドラッグ&ドロップで追加し、ブランドカラーやフォントも設定可能です。さらに、オンラインで共有や共同編集ができるため、チームでのプロジェクトやビジネスプレゼンにも最適なツールとなっています。
Canvaプレゼンテーションの基本
Canvaのアカウント作成とログイン
Canvaを使用するためには、まずアカウントを作成し、ログインする必要があります。Canvaは無料プランでも多くの機能を使うことができますが、ビジネス用途ではCanva ProやCanva for Teamsを活用することで、より高度な機能が利用可能です。
Canvaアカウントの作成手順
- Canvaの公式サイト(https://www.canva.com/)にアクセスします。
- 「登録」をクリックし、メールアドレス、Googleアカウント、またはFacebookアカウントを使って登録します。
- アカウント作成が完了したら、Canvaのダッシュボードにログインします。
プレゼンテーションのテンプレート選択
Canvaには、様々な用途に合わせたテンプレートが多数用意されています。特に営業資料や事業計画書、自己紹介などビジネスプレゼンテーション向けのテンプレートはデザインが洗練されており、視覚的にインパクトのある資料を短時間で作成することが可能です。
検索窓から「営業資料」や「自己紹介」など、目的に応じてテンプレートを検索してから指定することも可能です。
検索窓に目的に合わせたドキュメント名を入れると検索も可能です。また、検索窓右側のコネクターボタンを押すと色やテーマなど絞り込めます。
Canvaプレゼンテーションの編集方法
テキストの追加と編集
プレゼンテーションの中心はテキストです。Canvaでは、テンプレート内のテキストを簡単に変更したり、新しいテキストボックスを追加したりすることが可能です。
画像やアイコンの挿入、カスタマイズ
Canvaには、ビジネスシーンで活用できる豊富なストック画像やアイコンが揃っています。これらの素材をプレゼンテーションに取り入れることで、視覚的な訴求力を高めることができます。
様々な素材が表示されますので、目的に合わせて写真やグラフィックを選択し、反映したい場所に画像をドラッグして挿入します。
(画像をクリックしても挿入されますが、ドラッグすると場所に合わせてサイズを最適化した状態で反映してくれます)
画像をダブルクリックすると画像編集メニューが左に表示されますので、さまざまな加工を施すことができます。
持っている素材をアップロードして使用する場合
自分が持っている画像素材を一番左に用意されているメニュー「アップロード」からCanvaに保存し、使用できます。
端末内のフォルダーを選択、画像ファイルを指定し、開くからアップロードできます。複数画像を選択すれば一括アップロードすることも可能です。
アップロードした画像素材は左メニューの「アップロード」ボタンからいつでも確認、使用できます。
Canvaプレゼンテーションモード(スライドショー)の使い方
Canvaプレゼンテーションモード(パワポで言うスライドショー)は、Canva上で作成したスライドをそのままプレゼンテーションとして投影する機能です。PowerPointやPDFに変換する手間がなく、デザイン後すぐに発表できるため、時間を節約できます。以下はCanvaプレゼンテーションモードの使い方です。
※パソコン画面を2画面表示するには、外部ディスプレイを接続し、設定画面で「ディスプレイの拡張」を選択します。Windowsは「Win + P」キー、macOSは「システム環境設定 > ディスプレイ」から設定可能です。
発表者モードの場合、タイマーのセットやキーボード入力、デザインメモに入力したカンペを見るなど、プレゼン支援機能が非常に充実しています。
また、最後のスライドを表示した状態でクリックするか、×ボタンを押すとプレゼンモードが終了します。
Canvaプレゼンテーションモードは、デザインの手軽さに加えわざわざパワーポイントに変換しなくても(高額なMicrosoftofficeソフトがパソコンに入っていなくても)そのまま発表が可能なため、ビジネスや教育の場での使用するのに最適な機能です。
Canvaプレゼンテーションの応用テクニック
ブランドキットの活用
Canvaの有料プランでは、ブランドキットを利用して、企業のロゴやブランドカラー、フォントを登録できます。これにより、プレゼンテーション全体で一貫したデザインを保つことができます。
ブランドキットの設定方法
- ダッシュボードの「ブランドキット」を開き、企業のロゴ、カラーパレット、フォントを登録します。
- プレゼンテーションの編集時に、ブランドキットから登録した要素を選択し、デザインに適用します。
グラフやチャートの追加
ビジネスプレゼンテーションでは、データの視覚化が非常に重要です。Canvaには、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフなどのグラフ作成ツールが備わっており、データのインポートも簡単に行えます。
グラフの追加手順
- 左側の「グラフ」タブから、追加したいグラフの種類を選びます。
- スプレッドシート形式でデータを入力し、グラフが自動的に生成されます。
- カラーやラベル、スタイルをカスタマイズし、企業のブランディングに合わせます。
Canvaプレゼンテーションの共有とエクスポート
チームメンバーとの共同作業
Canvaでは、プレゼンテーションを他のメンバーとリアルタイムで共有し、共同編集が可能です。特にチームでのプロジェクトにおいては、フィードバックのやり取りがスムーズに行えます。
共有方法
- 右上の「共有」ボタンをクリックし、メンバーのメールアドレスを入力します。
- 編集権限(閲覧のみ、コメントのみ、編集可能)を選択し、共有します。
プレゼンテーションのダウンロード手順
Canvaで作成したプレゼンテーションは、PDF形式やPowerPoint形式(.pptx)でエクスポートできます。クライアントへの提出や、社内資料として活用する場合に便利です。
Canvaプレゼンテーション活用の注意点
デザインの一貫性と過度な装飾の回避
Canvaの多機能さゆえに、つい多くの要素を詰め込みたくなりますが、プレゼンテーションではシンプルかつ一貫性のあるデザインが重要です。情報量が多すぎると、聴衆が混乱する原因となります。
フォントとカラーの適切な選定
特にビジネスの場では、フォントやカラーの選定には注意が必要です。Canvaには多様なフォントが用意されていますが、プレゼンテーションの内容や対象者に合わせて、読みやすさと信頼性を重視したフォントを選びましょう。
著作権とライセンスの確認
Canvaの素材は基本的に商用利用可能ですが、一部のプレミアム素材については、ライセンスの制約が存在する場合があります。特に企業やクライアント向けの資料を作成する際は、使用する素材のライセンス情報を確認しておくことが重要です。
まとめ
Canvaプレゼンテーションは、Microsoftのパワーポイントと勝負できる非常に魅力的なプレゼンツールです。
今回紹介した基本から応用までのテクニックを活用し、効果的なプレゼンテーション資料を作成して、ビジネスシーンでの成功を掴んでください。
それでは本日の講座、「会社で使える!Canvaプレゼンテーションの基本から応用まで画像付き解説」は以上です。
ここまでお時間いただき、ありがとうございました。