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【訴訟事例3選】大丈夫?知らないとやばいCanvaの著作権と商用利用のルール

【訴訟事例3選】大丈夫?知らないとやばいCanvaの著作権と商用利用のルール
あずま 学長

共通講座へようこそ!Canvas大学学長のあずまです。
みなさんCanvaを使用していて、豊富なテンプレートや素材を使用できるメリットを感じる一方で、著作権に違反していないか、商用利用して大丈夫なのかな?と心配になったことはありませんか?
Canvaは、個人ユーザーからプロのデザイナー、マーケターまで、幅広いユーザーが魅力的な画像・動画コンテンツを作成するために利用しています。しかし、商用利用となると、著作権やライセンスに関する注意点が出てきます。
本講座では、Canvaの商用利用について許可される範囲と気をつけるべきポイント、そして実際に問題となった事例を交えながら解説します。

講座 目次

結論

心配されている方も多いかと思いますので結論からいいますが、

無加工でそのままの素材を使用しなければ、著作権に問題なく商用利用可能」となります。

ただし商標登録したり素材サイトで販売するなど、使用方法によっては著作権違反で問題となる場合がありますので、本講座でしっかりとルールを理解して、安心してCanvaをお使いください。

そもそも著作権って何?
著作権とは、創作した作品を保護するための法律です。例えば、絵や音楽、文章、映画など、誰かが作ったものは、その人が使う権利を持っています。他の人が許可なくその作品を使ったり、コピーしたりすると、著作権を侵害したことになり、場合によっては罰則の対象となります。

Canvaの著作権と商用利用の基本ルール

まず最初に、Canvaを商用利用する際に理解しておくべき基本的なルールについて確認しましょう。

Canvaには無料版と有料版(Canva ProやCanva for Enterpriseなど)がありますが、それぞれのプランで提供される素材やテンプレートには異なるライセンス条件があります。

無料版の素材著作権と商用利用

Canvaの無料版では、多くのテンプレートや画像、アイコンが利用できますが、すべてが商用利用可能というわけではありません。

Canvaの素材ライブラリにあるアイテムの中には、特定の制限があるものがあります。特に「無料素材=著作権フリー」として提供されているものでも、商用利用が許可されていない場合があるため、使用前に確認が必要です。

有料版(Canva Pro)と有料素材ライセンス(著作権)

有料と無料の素材比較

Canva Proや有料素材には、商用利用に関するより明確なライセンス(著作権)条件があります。有料版を使うことで、より幅広い素材を商業目的で使用することが可能になりますが、それでも著作権やライセンス契約に準じた使用が求められます。

たとえば、商業広告に使う、ウェブサイトに掲載する、または商品パッケージに利用する場合、素材のライセンスが商用利用に対応しているかを必ず確認する必要があります。

Canvaで商用利用が許可されている使用方法

具体的に、Canvaをどのように商用利用できるか、いくつかの例を挙げて説明します。

作成した画像、動画を自社のホームページやブログなどオウンドメディアに掲載する

オウンドメディアのアイキャッチ画像

多くの企業が、SNSやブログコンテンツのためにCanvaを使用しています。適切にライセンスされた素材を使用すれば、商業的なSNS投稿やブログ記事内でCanvaで作成した画像を使用することが可能です。

マーケティング素材(名刺、広告、営業資料、チラシなど)として使用する

SNSや広告のクリエイティブ

企業の広告物や販促ツール(たとえば、名刺、広告、営業資料、チラシなど)もCanvaで簡単に作成できます。ただし、テンプレート内や追加した素材に商用利用可能なライセンスが付与されていることを確認してください。

作成した画像、動画をSNS投稿に使用する

アイキャッチ画像作成

昨今では、大企業から個人経営の法人までSNSを活用してマーケティングを行っています。SNS運用を円滑にするためにもCanvaを利用できます。上記同様に使用している素材のライセンスを必ず確認するようにしましょう。

Tシャツやタオルなど、商品デザインやパッケージングで使用する

ロゴ案作成

特にCanva Proの有料素材を使う場合、商用利用が許可されていることが多いため、商品デザインやパッケージの一部として使用することができます。ただし、ロゴやブランド要素に利用する場合、特別な注意が必要です。

Canvaの商用利用で問題となった著作権に関する訴訟や警告事例

まずはじめに、Canva公式サイトでは以下のように使用することを禁止しています。

Canvaのテンプレートや素材は無加工の状態で第三者に販売または配布することは禁じられています。これは、Canvaのテンプレートや素材の作成者が著作権を所有しているため、著作権侵害に相当するからです。
(Canva公式サイトより)

上記ルールに関連し、商用利用に関するトラブルは主にライセンスの誤解や著作権侵害から発生しています。
以下、いくつかの実際の事例を見てみましょう。

事例1:アイコンや画像の不適切な使用

ある企業がCanvaを使って新商品のパッケージデザインを作成した際、Canva内の「無料素材」を使用していました。しかし、その無料素材は実際には商用利用不可のライセンスが付与されていたため、後に著作権侵害として訴訟問題に発展しました。この事例では、無料素材のライセンスを確認せずに商用利用したことが原因です。

解決策としては、素材のライセンスを詳細に確認し、商用利用が可能かどうかを事前にしっかりと調べることです。また、無料素材に商用利用の制限がある場合、有料版の素材に切り替えることを検討すべきです。

事例2:フォントのライセンス問題

Canvaでデザインされた広告が使われたキャンペーンで、デザイン内に使用されていたフォントが問題となったケースがあります。Canva内のフォントの中には、商用利用に制限があるものがあります。この企業はその制限に気づかず、結果的にライセンス違反として警告を受けました。

フォントの使用に関しては、Canvaのライセンスガイドラインを細かく確認し、商用利用が許可されているフォントを選択する必要があります。また、商用利用に不安がある場合は、自社で別途ライセンスを取得したフォントを使用することが安全です。

事例3:ロゴデザインにおける素材の使用

「背景除去」ボタンをクリックすると、背景が透過され完了

Canvaは手軽にロゴをデザインするツールとしても利用されていますが、他の素材やテンプレートを使用したロゴの商標登録には注意が必要です。Canva内で提供されている画像やアイコンをロゴとしてそのまま使用し、商標登録を試みると、ライセンス違反や商標権の侵害に問われる可能性があります。

たとえば、あるスタートアップ企業がCanvaを使って作成したロゴに、Canva内のアイコン素材を使用しました。後にそのロゴを商標登録しようとした際、商標登録が認められず、さらに元のアイコンの著作権者からの訴訟に発展しました。

ロゴは企業やブランドの象徴であり、オリジナリティが重要です。そのため、Canvaの素材をロゴに使用する場合は特に慎重になるべきです。可能であれば、ロゴはゼロから独自にデザインするか、商用利用に特化した素材を選びましょう。

著作権に配慮し、安心してCanvaを商用利用する方法

Canvaを商用目的で安全に使用するために、いくつかの具体的な方法を紹介します。

Canva素材のライセンス(著作権)を確認する方法

素材を使用する際には、必ずそのライセンスを確認し、商用利用が許可されているかどうかを確認しましょう。特に、無料素材やフォントは注意が必要です。

1. 素材右上の三点リーダーをクリックし、中央のライセンス表記を確認、Ⓘマークをクリック

1. 素材右上の三点リーダーをクリックし、中央のライセンス表記を確認、Ⓘマークをクリック

2. ライセンス権限の内容を確認

2. ライセンス権限の内容を確認

Canvaの場合、他の素材サイトと異なり無料素材であっても基本的に商用利用可能です。ただし、「Editorial Use Only」と記載された素材はニュースや報道など一部のメディアでのみ利用できるなど条件がついている場合がありますので、念のためライセンスを確認するクセをつけましょう。

有料素材のラインセンス権限例

独自素材やライセンス取得済みの素材を使用する(おすすめ有料素材サイト3選)

可能であれば、自社で撮影した写真や、有料素材サイトのライセンス取得済みの独自の素材を使用することが最も安全です。これにより、著作権やライセンス違反のリスクを大幅に減らすことができます。

おすすめの有料素材サイトも紹介しますので、参考にしてください。

【おすすめ】PIXTA  ←詳細はクリック

PIXTA

PIXTAは日本発のストックフォトサービスで、高品質な写真、イラスト、動画、音楽素材を提供しています。個人・法人問わず利用でき、広告、ウェブ、印刷物、動画制作など、幅広い用途に対応しています。
国内外のクリエイターが投稿した豊富なコンテンツを取り揃えていますが、特に日本人素材の豊富さは群を抜いており、非常に使いやすいのが特徴です。ロイヤリティフリー形式のため、購入後は追加費用なしで何度でも使用可能。柔軟な価格設定で、使いやすさと品質を両立しています。

Adobe Stock ←詳細はクリック

Adobe Stock

Adobe Stockは、プロフェッショナル向けの高品質なロイヤリティフリー画像、イラスト、動画、テンプレートを提供するストックコンテンツサービスです。豊富なライブラリには、写真だけでなく3Dモデルや音楽素材も含まれていますので、広告やウェブサイト、印刷物など、さまざまな商用プロジェクトに活用できます。柔軟な価格プランもあり、幅広いニーズに応じて使用できます。

Payless images ←詳細はクリック

Payless Imagesは、低価格で高品質なロイヤリティフリーのストックフォト、イラスト、動画を提供するストックコンテンツサービスです。国内外のクリエイターによる豊富な素材を揃え、広告、ウェブデザイン、印刷物、プレゼンテーションなど、さまざまな商用プロジェクトに対応しています。料金設定が明確で、低コストながらも商業利用に十分な品質を確保しており、個人や中小企業におすすめの素材サービスです。

本当は怖い無料(フリー)素材…Canvaに限らず、無料の画像や動画、BGMをダウンロードできる素材サイトは多数ありますが、無料だったとしても、①商用利用を許可しているとは限らない②悪質なユーザーが有料素材を勝手に無料素材として登録している2パターンがあります。特に②については気づくことが難しく、あとから使用料を請求されるパターンも存在します。実際に他素材サイトで使用料を請求されたパターンも講座を用意していますので、気になる方はご覧ください。

Canva有料版(Canva Pro)を使用する

Canva有料版(Canva Pro)を使用する

手っ取り早くCanvaのみでデザインのクオリティを上げたい場合、Canva有料版(Canva Pro)にアップグレードする方法もあります。この場合、無料版とことなり有料素材を使用することができ、有料版の素材は基本的に商用利用して問題ありません。

ロゴはオリジナルにこだわる

ロゴのデザインにはCanvaを使用しても良いですが、既存の素材やテンプレートをそのまま使用するのは避けましょう。オリジナルのデザインを作成し、商標登録の際に問題が生じないようにすることが重要です。

それでも心配。Canva公式の利用規約で重要な部分を知りたい

ここまで著作権に係る商用利用についてお伝えしましたが、それでも心配な方向けにCanva公式の利用規約から重要な部分を抜粋して記載しますので、ご自身の目で確かめて判断ください。

Canvaの利用規約は、ユーザーがサービスを利用する際の重要なルールを定めています。以下は、その中でも特に重要なポイントです。

  1. ライセンスの範囲: Canvaで作成したデザインや使用できる素材には、異なるライセンスがあります。無料素材は一般的に商用利用が可能ですが、有料素材や特定のテンプレートには使用範囲が制限される場合があり、再販や配布には注意が必要です。利用者は、各素材に適用されるライセンス条件を確認し、違反しないように使用することが求められます。
     
  2. 著作権: Canva上で提供される素材の著作権は、それぞれの作成者や提供者に帰属します。ユーザーがCanvaを利用して作成した独自のデザインについては、そのデザインの著作権はユーザーにありますが、Canvaの素材を含む場合は、素材に応じた権利関係が発生します。
     
  3. 商用利用: Canvaの無料および有料素材は、一定の条件下で商用利用が可能です。しかし、特定の素材やテンプレートを使用してロゴや商標を作成することは禁止されています。また、素材そのものを再配布したり、商業的に販売することは利用規約違反となります。
     
  4. アカウントの管理: ユーザーは、自分のアカウント情報を適切に管理し、不正利用を防ぐ責任があります。

本日の講座 まとめ

Canvaは、個人からビジネスまで誰もが簡単にデザインを作成できる素晴らしいツールですが、商用利用に際してはライセンスや著作権に関する理解が不可欠です。本日紹介した問題事例からもわかるように、誤った使用によって法的なリスクが生じることもあります。商用利用を検討する際は、必ずライセンスを確認し、正しい範囲内での使用を心がけましょう。

最後に、Canvaを利用してビジネスに役立つデザインを作成する際には、しっかりとしたリサーチと注意深い判断が成功の鍵となります。Canvaを賢く活用し、素晴らしいデザインを通じてビジネスを成長させましょう。

それでは本日の講座、「本当に大丈夫?Canvaの商用利用で問題となる事例とルール」は以上です。
ここまでお時間いただき、ありがとうございました。

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