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ビジネスパーソン講座へようこそ!講師のみやもとです。
初心者でもプロ顔負けのチラシを作れる無料のデザインツール、Canva。使いやすさや豊富なテンプレートで人気を集めていますが、「無料版でも本当に満足できるチラシができるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
本講座では、無料版Canvaを使って誰でも魅力的なチラシを作成できる方法やデザインのコツ、さらに視覚効果を高めるためのテクニックをご紹介します。
Canvaの無料版でもできること
まず、無料版Canvaの機能について見てみましょう。Canvaには有料版(Proプラン)もありますが、無料版でもチラシ作成には十分な機能が備わっています。
無料版で使える主な機能
- テンプレート:多くのチラシ向けテンプレートが利用可能。目的に合わせたテンプレートが多数揃っているため、初心者でも簡単にデザインの基礎が整います。
- 画像・イラスト:Canva内の無料素材を利用でき、背景やアイコンなども豊富です。
- テキスト編集:文字のフォント、サイズ、色を変更し、スタイリッシュなデザインに調整可能。
- 基本的なレイアウト調整:要素の配置変更や、簡単なグリッド・フレームの使用が可能。
無料版の制約
無料版では以下のような制限がありますが、プロ並みのチラシを作成するには有料版にアップグレードする必要はありません。
- 一部のプレミアム素材やフォントが使えない
- PDF出力時の高解像度オプションが制限される
- 背景透過のエクスポート不可
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チラシ作成の基本ステップ
ここでは、Canvaでチラシを作成する基本的な流れを解説します。初めて使う方でも簡単にプロっぽいチラシを仕上げられるよう、わかりやすくステップごとに説明します。
Canva公式サイトにアクセス(こちらをクリック)し、無料プランで会員登録
ログイン(登録)方法について詳しく知りたい方は、下記講座も参考にしてください。
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無料で使えるチラシテンプレートを選択し、デザインを始める
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Canvaのホームページから「チラシ」を検索し、好みのテンプレートを選びます。選択肢が豊富なので、以下のように目的に応じてカテゴリを絞り込むと効率的です。
用途 | テンプレートの例 |
---|---|
ビジネス | イベント告知、販促用 |
学校行事 | クラブ活動案内、募集告知 |
個人イベント | ワークショップ、フリーマーケット |
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検索結果が表示されますが、無料で使えるデザインのみ表示するための操作となります。
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ここから店舗や企業名、ロゴなどを変更したり、内容を修正していきます。
Canvaは人気すぎてテンプレが被ってしまう、日本向けデザインが少ない。そんなお困りに...
韓国発!月間ユーザー数200万のZ世代向けデザインツール「MiriCanvas(ミリキャンバス)」
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デザインの編集
※添付イメージの題材が異なりますが、操作方法は変わりません
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ワードやエクセルなどのofficeソフトを使用したことがある方ならイメージしやすいと思いますが、上部メニューに文字サイズ、色、配置などさまざまな編集ボタンが用意されています。
また、Canvaにはカラーパレット機能もあり、ブランドカラーやテーマカラーに合わせた配色が可能です。メインカラー、アクセントカラー、背景色などを選び、バランスの取れた配色に仕上げます。
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様々な素材が表示されますので、目的に合わせて写真やグラフィックを選択し、反映したい場所に画像をドラッグして挿入します。
(画像をクリックしても挿入されますが、ドラッグすると場所に合わせてサイズを最適化した状態で反映してくれます)
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さらに詳しくCanvamの操作方法を知りたい方は、下記講座も参考にしてください。
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完成したデザインを印刷用PDFファイルとして出力する(余白に注意)
チラシを印刷する場合は、300dpi以上の解像度が推奨です。無料版ではPNGまたはPDF標準のエクスポートになりますが、印刷業者に相談して調整を行うと良いでしょう。
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同じPDFファイルでも、ドキュメント形式と印刷形式は実際のデータが異なります。必ず印刷用のPDFを選びましょう。
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トリムマークは印刷する際の目印となるもので、塗りたし(カットされる前提で余分にデザイン要素を配置する)してトリムマークをオンにすることで、画面で表示されている通りに印刷されます。
また、PDFをフラット化すると、複数のレイヤーからなるデザインが1つに変換されます。これにより、デザインのすべての要素が確実に印刷されますので、こちらもチェックを入れましょう。
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必ずPDFで確認する際に、プロパティから「埋め込みサブセット」が表示されているか確認してください。
Canvaではさまざまなフォントを使用できますが、なかにはPDF化する際にシステム側が対応できないフォントとして認識され文字化けなどが起こる可能性があります。上記「埋め込みサブセット」が表示されている場合は問題ありません。確認方法は以下の通りです。
1.PDFを開いて上部メニュー「ファイル」→「プロパティ」を選択
2.上部タブに表示されている「フォント」を選択して「埋め込みサブセット」があるか確認
(フォントによっては埋め込みサブセットがある場合でもうまく印刷されない場合がありますので、事前に印刷プレビューを確認できる印刷業者の利用をおすすめします)
印刷や出力方法についてさらに詳しく知りたい方は、下記講座もあわせてご確認ください。
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プロっぽく見せるデザインのポイント
プロフェッショナルな印象を与えるためには、デザインにいくつかの基本ルールを適用すると効果的です。
シンプルで分かりやすい構成
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チラシには多くの情報を詰め込みたくなりますが、情報過多にならないように注意しましょう。ポイントは以下の通りです:
- 見出しやキャッチコピーを目立たせる
- 情報を整理して読みやすくする
- 「余白」を意識してレイアウトする
重要なポイントを強調
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チラシには特に伝えたい内容があるはずです。それを目立たせるために、以下のポイントに留意します:
- 太字や色を変えて強調
- 見出しと本文で異なるフォントを使用する
- 目立たせたい内容を中央や上部に配置する
余白を効果的に使う
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デザインの余白(ホワイトスペース)は重要な役割を果たします。情報が詰まりすぎると見づらくなるため、適度に余白を取ることで、内容が引き立ち、より読みやすくなります。
配色とフォントの選び方
配色やフォントの選び方ひとつで、チラシの印象が大きく変わります。ここでは配色とフォントの基本的なルールを紹介します。
配色のポイント
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Canvaのカラーパレット機能を利用し、統一感のある配色を心掛けましょう。配色は、メインカラー、アクセントカラー、背景色で構成するとバランスが取れます。
配色例
カラースキーム | 使用カラー(例) |
---|---|
ビジネス | ネイビー、ホワイト、ゴールド |
ナチュラル | グリーン、ベージュ、ブラウン |
ポップ | 赤、白、ライトブルー |
フォントの選び方
フォントも2〜3種類に絞り、見出し用と本文用を分けると良いです。見出しには力強いフォント、本文には読みやすいシンプルなフォントを選びます。
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視覚効果を引き出すテクニック
視覚的に訴求力のあるチラシを作成するには、効果的な要素を組み合わせて使うのがポイントです。
画像やイラストの活用
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画像を挿入する際は、Canvaの素材ライブラリからイラストや写真を選ぶと効果的です。また、以下のように背景やアイコンの使い方を工夫しましょう:
- 背景をぼかす:背景に画像を配置し、ぼかしを加えることでテキストが読みやすくなります。
- 装飾アイコンの使用:情報を視覚的に伝えるため、アイコンやシェイプを使って情報を整理すると、伝わりやすくなります。
フレームやシェイプで情報を区切る
- フレーム:情報を整理するためのフレームを追加することで、内容が視覚的に分かりやすくなります。
- シェイプ:矢印やラインを使って視線誘導ができ、見せたい情報に自然と注目が集まるようになります。
よくある質問(FAQ)
Canvaで作れるチラシ参考・テンプレート
下記講座では美容室、エステ・リラク系、飲食店、デリバリー、ジム・フィットネス系、フェア・イベント系、インテリアショップ、セール、居酒屋、セミナーや説明会、スタッフ募集・採用(求人)で使えるテンプレートを照会していますので、あわせてご覧ください。
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本日の講座 まとめ
無料版Canvaを使って、プロ顔負けのチラシを作成するための方法とコツをご紹介しました。ポイントは以下の通りです:
- テンプレートを活用して、デザインの基礎を整える。
- 情報の整理とシンプルな構成を心がけ、読みやすく分かりやすいデザインにする。
- 配色とフォントに統一感を持たせて、プロフェッショナルな印象を与える。
- 視覚的な効果を加えて、より訴求力のあるデザインに仕上げる。
Canvaの使いやすさと豊富な素材を最大限に活用すれば、初心者でも魅力的なチラシが完成します。ぜひ、これらのテクニックを参考にして、自分らしいチラシを作り上げてください!
それでは本日の講座、「【初心者】無料版Canvaでプロ顔負けのチラシ作成方法とコツやテクニック」は以上です。
ここまでお時間いただき、ありがとうございました。